鬼頭莫宏さんの自転車漫画「のりりん」の第1巻を購入、読んでみました。
![]() | のりりん(1) (イブニングKC) 鬼頭 莫宏 講談社 2010-07-23 by G-Tools |
最近はあまりマンガを読まないので情報に疎くてお恥ずかしい限りですが、先日、たまたま「イブニング」なる雑誌を手にとったみたところ、「のりりん」が連載されていて初めて読んだのでありました。とはいえ、話の途中なので何がどうなっているのやらさっぱりわからず......ようやく第1巻が出たので最初から読むことができたというわけです。
「アオバ自転車店」のような自転車薀蓄&ほのぼのものでもなく、「弱虫ペダル」のようなレースものでもなく、これは自転車マンガの新潮流なのかも......。第1巻以降がどんな話になっていくのか、実に楽しみです。
主人公は、自転車嫌いでクルマを愛する丸子一典......通称・ノリ。軽率な運転からロードレーサーと接触事故を起こしそうになり、ロードに乗る少女・輪(りん)と知り合うことになります。お互い警察沙汰を避けたいがため、ノリは輪の両親が経営するラーメン屋へ赴き、そこで強制的に自転車に乗せられることに......。
ノリが自転車を嫌いな理由には何かしらウラがありそうですが、彼自身はこんなふうに説明しています。その部分をちょっと引用してみます。世間一般の人がスポーツ自転車をどう見ているのかというのがすごくわかるような気がするので。
そのナルシストっぽいところがイヤだし
日常の中で汗臭い感じがイヤだし
スポーツだか移動手段だかはっきりしないのもイヤだし
非日常を無理やり日常の中に持ち込んでる
そのガキっぽさがイヤだし
マゾだかサドだかはっきりしないところもイヤだし
なんだか盲信的で自分たちこそ最高みたいなかんじもイヤだし
興味のない人間に強引に勧めようとするのもイヤだし(P.43)
よく考えつくよな~、これだけの理由!という感じですが......(笑)。
それだけ自転車を毛嫌いしていたノリですが、いろいろあって(強制されて)、
一馬力にも満たないちっぽけな人間の力を
徹底的に推進力に置き換えることに特化した乗り物
雑味がなく濃密
なんて原始的なプリミティブな乗り物
体中の細胞が活性化していくような
体中の感覚がたたき起こされていくような
これが ロード(P.219)
な~んて変わっていっちゃったりするんですね。でも、この段階で、ノリはまだ本格的に自転車に乗り始めた段階ですらないので、今後どうなっていくのか期待なのであります。
17歳の女子高生ロードレーサー、輪ちゃんもすごくかわいいし(ジャージ&レーパン&ヘルメット姿があれだけ可憐なキャラは初めてかも)、個人的にはかなり気に入りました。
鬼頭莫宏さんという漫画家さんは、「ぼくらの」(アニメにもなりました)「なるたる」などの作品を描いていて、どちらかというと「重い」というか「暗い」というか、「欝」というか、そんなテイストが多かったので、この「のりりん」を読んで非常に意外!という印象をもちました。いや、まだ第1巻ですから、今後どうなるかわかりませんね(笑)。どうか誰も死んだり不幸になったりしないようにお願いしたいものです。
鬼頭莫宏さんご自身のサイト「パズルピースは紛失中」によれば、自転車趣味は1997年ごろからだそう。レースにも参加されているし、年季が入っています!
巻末の「Special Thanks」には、秦野市の坦々麺のお店の名前も。具体的な街の名前はありませんでしたが、この物語はヤビツ峠が近いところが舞台なのかもしれません。しかも、私らがいつもお世話になっている東村山の自転車店・diossの店長さんの名前まで......! どういうご縁だったのかすご~くきになる! 今度diossへ行ったら聞いてこなくちゃ~。
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自転車が嫌いな理由も、好きな理由も、思わず「ウンウン」とうなづいてしまいました。(笑)
これって、一般人からみたローディー(嫌いな理由)と、
ローディー自身の意見(好きな理由)なのかも。(^_^;)
鬱テイストをものすごく感じる作品なのですが、単に前作のイメージから私が勝手に増幅しているだけなのかもしれません。
ただし、第一話を読んだだけでも、不幸な過去がわんさと出てくる前フリを感じました。
スポーツものについては、懐疑的な感想を持つ主人公より、熱血が好きなので、燃える展開になったら読みます。
最近はストーリー漫画や劇画などほとんど読まなくなりました。四コマ漫画をメインに読んでいるような状況です。
自転車乗りであると同時に本好きなみいこさんにお勧めのコミックがあるのですが、『今日の早川さん』というコミックで、本おたくの女の子たちの日常と非日常を描いたオールカラーコミックです。
第一巻を読んだとき、書いてあることが自分にもことごとく当てはまっているので、はまってしまいました。自分の本質が本おたくなのだと再認識してしまいました。(^_^;
現在第三巻まで、早川書房から刊行されています。
なめちゃん、コメントありがとうございます。
「自転車嫌いな理由」を読んでいて、思わず笑ってしまいました。わかるわかる~、きっとそう思われてるよな~って。私自身は一般的なロード乗りさんよりも控えめで(笑)、ロードの実力を発揮させることもなくちんたら乗っているわけですが……。
nekki5149さん、コメントありがとうございます。
作者が作者なので、熱血展開にはならないかもしれないですねえ。欝展開だけはイヤだなあと思っているのですが……。今のところ、ちょっといい感じです。
H-Wac(わっく)さん、コメントありがとうございます。
「今日の早川さん」は読んでいますよ。あれは読書好きにはたまらないでしょうねえ。でも、アニメ化は……ムリかも(笑)。
すみません
「のりりん」は買いませんでしたが、「今日の早川さん」買いました(^^ゞ
『今日の早川さん』、すでに読んでいましたか。知らぬこととはいえ失礼しました。m(__)m
読んでいるうちに、コミックの中で話題になっている本をいくつか購入するようになってしまいました。
確かにアニメ化は無理かもしれませんね。でもドラマCDは発売されています。(^_^)
それが縁となって、ドラマCDで早川さんを演じた池澤春菜さんと原作者のCOCOさんのコラボレーション・エッセイがSFマガジンで連載されるそうです。
ところで名作『火星年代記』の新版が発売されましたが、今まではNV文庫だったのが、新版になったのを機にSF文庫(青背)に編入されていました。
こんばんは
実はこのマンガの連載初回 件の女の子が表紙になったイブニング誌を買って読んだのですが、申し訳ないながらそれきりになっておりました。自転車ブームの中で少々ヒネッた設定のマンガがいろいろ出てきているようですね。
店に置いているマンガ雑誌にも かもめ☆チャンス なる自転車モノがあり、こちらでも偶然(?)ヤビツやら女子高生レーサーやら出てきますが、実在の森師匠まで登場するのには笑わせてもらいました。
海が好きさん、コメントありがとうございます。
「今日の早川さん」、昔は太刀打ちできるほど読んでいたのですが、今はさっぱりなのが寂しくも悲しいところなのです。
H-Wac(わっく)さん、コメントありがとうございます。
昔読んだSFの数々、読みなおしてみたいですね。高校生のころとは違った感想になるはずですから。
山猫の店主さま、コメントありがとうございます。
「のりりん」の場合、原作者さんの過去作品とはかなりテイストが違っている作品だということもありまして、それが意外でおもしろいと思ったのでありました。
「かもめ☆チャンス」は気になりながらもまだ未読でございました(絵柄がイマイチ好みではなくて……)。自転車ブログとしては読んでおかなくてはなりませんねー。今度、買ってきます!
日の経ったものにコメントって良くないかなって思いつつ。
昨日、僕も仕事の合間に「のりりん」買って読みました。
ナルホド、怪しい要素てんこ盛りですね。
主人公の名前が丸子(まりこ)=マルコ・パンターニで、話のきっかけが交通事故って・・・。
また、輪の愛車にシートチューブが無かったり。
(こんなフレームってあるんでしょうか)
過去の作品をよくご存知の方々が心配されてるあたり、鬼頭作品を初めて読む僕も期待と心配が入り混じってしまいます。
エルナンさん、コメントありがとうございます。
過去記事へのコメント、大歓迎です。逆に、読んでくれるんだ……とうれしくなりますので。
「丸子」で「パンターニ」は連想しませんでした! なるほど、そうかもしれません。輪の愛車のことも気付かなかったです。
イブニングのほうを立ち読みしてますが、今のところまだ大丈夫ですねえ。何だか心配になっちゃいますね(笑)。
それでは便乗してもう一度失礼します。
初回以降は読んでいないので何ですが、シートチューブが無いのはもしかしてカーボンモノコックフレームの事でしょうか。
作者氏のサイトを見ると、初回登場の黒のロータスなどカーボンモノコック車を所有していて、それなりの思い入れがあるようではありますが。
山猫の店主さま、コメントありがとうございます。
そうです。カーボンモノコックフレームのことです。ご教授いただいて恐縮です。ありがとうございます。
私も作者さんのサイトを見ましたが、同じ自転車をもってるんだな~と思いました。自転車にもはやりすたりがあるものですね。