西多摩郡瑞穂町にある「耕心館(こうしんかん)」へ行ってみました。


↑山門のような門をくぐって見える光景
公式サイトを見ると、町営の「社会教育施設」だそうで、何やら気難しそうで敬遠したくなりそう。でも、江戸時代に建てられた古い建築物で「入館無料」というところに惹かれて、行ってみたのであります。
着いてみると、なるほど門構えも立派で、こんなにラフな格好で入っていいの!?というたたずまい。江戸時代末期に建てられた豪農のお屋敷で、後に醤油醸造業や養蚕業が営まれ、昭和50年代には立派なフランス料理店だったそうです。それがめぐりめぐって平成12年に瑞穂町のものとなり、現在では喫茶室や展示、演奏などのために市民に開放された「社会教育施設」となったのでした。

↑立派な建物
1階の大広間は、現在では「喫茶 ストーリア」になっています。フランス料理店だったころの内装や備品がそのまま使われているような、実に豪奢な作りです。床にはカーペット、明るく見事なシャンデリア、そして広間の奥のほうには、ガラスの扉で区切られた「電話室」もあります。

↑喫茶コーナーの入口。すごく普通です

↑フランス料理店のような店内で...

↑シンプルにケーキをいただきます
そのままパーティー会場にもなりそうな立派な広間でいただくのが、実にフツーのコーヒーやケーキ、あるいはカレーなのですから、なんだか不思議な気分にさせられます。一万円札が飛んでいきそうな雰囲気なのに、千円でお釣りが来るんだもんなあ。あまりにも普通なことが、かえって不思議に思えてしまうのです。

↑右の階段を登ると...

↑コンサートができるスペースになっています
お店の入口横の階段の奥はミニ展示会ができるようなスペースになっており、階段を登ったところには、グランドピアノを備えた「多目的大広間」があります。天井に細かく組まれた太い梁を見ると、かつては養蚕に使われていたのでしょうか。ここで聴く音楽は、きっと味わい深いものに違いありません。

↑土蔵の中
外の庭園には立派な土蔵もあります。いつも拝見しているmanoaさんのブログ「東京ウエスト」によると、フランス料理店だった時代はワインセラーだったとか。
しかし現在の土蔵の中身は、写真の通りです。「昭和40年代の暮らし」という説明パネルが置いてありましたが、ついこの間までわが家だったような風景(さすがにウチには鎧はありませんでしたが(笑))。昭和の暮らしを再現したものというよりは、処分に困ったものをそのまま置いてあるようにも見えました。

↑広大な駐車場には、煉瓦製造量を営んでいたころの煙突
やぶ蚊が多いのでゆっくり散歩はしませんでしたが、もう少し落ち着いた時期になれば手入れがされた庭園の散歩も楽しそうです。駐車場は、パンフレットによれば40台収容の広大なもの。コンサートがある日はそれなりに混むのでしょうが、この日は広々とした駐車場には自転車2台があるだけでした。

↑裏手には茶畑が広がる
重厚ながらも暖かく、いつまでもいたくなるようなすばらしい江戸時代の建築物。中は、長い年月の間にいろいろと手が入って、洋風なつくりになっていて、部屋のひとつひとつに味わいがあります。また、トイレもすごく豪華! しかも、喫茶室も格安で長居ができそう。
......でも、なんだかすごくもったいないのです。
これだけの広さ、庭、建物、内装があれば、もっといろいろなことができそうなのに。やっていることは、結局「公民館」ですからねえ。なんだか「格」の違いを考えさせられてしまったのでした。
誰か大金持ちが買い取って、建物の格に合ったレストランとかを開いてくれないかな~なんて思ってしまいます。きっとそのほうが「瑞穂町」もうれしいんじゃないかな(笑)。もっとも、そうなったとしたら、予算的にも自転車的にもめったに行かれない場所になってしまうんですけどね。
西多摩郡瑞穂町大字駒形富士山317-1
月曜&年末年始休館
(食べログ)
耕心館 喫茶ストーリア (喫茶店 / 箱根ケ崎駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5








瑞穂町にも、横浜の西洋館にも負けない、こんなおしゃれな建物があったんですね。
裏手がお茶畑というのが瑞穂らしくてよいです。
aokenさん、コメントありがとうございます。
横浜の西洋館にも負けない建物かもしれないのですが、何だか使い方が間違っているような気がするんですよ~。無料で開放されているのはとてもありがたいのですが、複雑ですね……。