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本・雑誌の最近のブログ記事

週刊ダイヤモンドの9/24日号の特集は「ビジネスパーソンの自転車快適生活」。

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↑先週号なのでバックナンバーを探してください


前回の自転車特集号からちょうど2年。ふたたび同誌が自転車特集を組んできました。今回も、経済誌ならではのアプローチが興味深い特集であります。

特集のトップを飾るのは、「日本マクドナルドホールディングス会長兼社長兼CEO」のインタビュー。おー、この人もスポーツ自転車にハマっておられるのですね(マクドナルドとは無縁の生活なのでピンと来ない(笑))。続いては、スポーツ自転車の選び方・買い方に、「自転車で健康になる」。自転車とは無縁なメタボなビジネスマンにピッタリの記事です。

興味深かったのは、ビジネス誌ならではの「PART3」以降。シマノVSスラムの話題や、あさひに「宣戦布告」というイオンの記事、自転車道のあり方などがコンパクトに語られています。ちょっとコンパクトすぎるような気もするけど......。

2年前の特集に比べるとページ数も控えめで、掘り下げも足りないかな~という特集号でちょっと残念。経済誌ならではのアプローチをもって読みたかったな。それにしても、「東洋経済」誌で自転車特集がないのはなぜなんだろう。両誌はいつも同じような特集記事を組むことが多いのに。


自転車は確かに「ブーム」ではありますが、大規模にお金が動く「産業」になりにくいようなところがあるので、経済誌的には難しいのかな?と思ってしまったりもします。「自転車で健康になって医療費削減」というのはいいシナリオですが、実際にどのくらい貢献できるのかを試算するのは難しいでしょうし、自転車事故が増えているわりには相変わらず「自転車保険」は日陰の身のままですし......。

それでも、数年前に比べれば、明らかに「自転車」が注目される頻度は増えてきました。ネガティブな報道や困った自転車も増えていますが、自転車がいい意味で注目されることもまた増えてきています。少しずつですが変わりつつある自転車事情、今後はどうなっていくのか、見続けていかなくてはなりません。

自転車乗りの憧れ・しまなみ海道へ行こうかな!?と思ったときに、手元におきたい地図と本のご紹介です。

books
↑しまなみ海道へ行くときは必需品!


まずは「しまなみ海道とびしま海道サイクリングマップ」。防水紙でできた折り畳み式の大きな地図です。片面が「しまなみ海道」、もう片面が「とびしま海道」という構成。サイクリングコースの高低表(橋まで行く際には登ることも多いのです)や、それぞれの島同士の距離なども記載されていて、ものすごく便利。


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↑便利な情報がいっぱい


また、立ち寄りスポットやちょっとしたコツなどを記した小冊子も入っていて、これも役に立ちそうです。わたしが初めてしまなみ海道へ行ったころ(2007年10月。記事リストはこちらに)には、この地図はまだ発刊されていませんでした。出ていたとしたら絶対持っていったんですけどね~。

「しまなみ海道」に関しては「SHIMAP」という公式観光ページもあり、現地でも観光地図を入手できるのでそれほど困ることはありませんが、「とびしま海道」についてこれだけの情報を網羅しているのは、現時点ではこの地図だけではないでしょうか。

もう一冊おススメしたいのは、「しまなみ海道 大人の島旅」という本。こちらは、旅の前の予習として読んでおきたい本です。

最近は「るるぶ」や「まっぷる」のシリーズにも「しまなみ海道」があるほどにメジャーな観光地になってきましたが、この本ではたぶんそうした観光ガイドには載っていない場所も紹介されているような気がします。神社仏閣や歴史の紹介が多く、「知っておけばよかったな~」と思うようなことがたくさん載っています。


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↑巻末の地図パート。これも便利そう


本の冒頭には16ページのカラー写真&地図もあります。全220ページほどですが、177~208ページまでは2色刷りの詳細な地図、それ以降のページは、交通機関や宿泊施設の連絡先が掲載された便利帳のようになっています。自転車旅だとかさばってしまうかもしれませんが、これもかなり便利そう。


さて、なぜ今ごろ「しまなみ海道」かといいますと、行ってみようかな~と計画しているからでございます(笑)。9月17日(土)は、わがFC東京が愛媛FCとアウェイで試合をする日。また、3連休の初日でもあります。これは計画を立てずにはおられません!

同じようなことを考えておられる方もいらっしゃるかもしれませんね~(笑)。ただ、9月17~18日は、「CYCLE MODE しまなみアイランドライド2011」というイベントが開催されます。全4コースで、それぞれの定員を足してみたら、2600名! わー、なんだか混雑しそう。

というわけで、「しまなみ海道」は回避しそうですが、できれば再び瀬戸内を自転車で走ってみたいな~ということは考えております。だからこそ「自転車用GPSがほしい!」ということになるのですが、さて、こちらもどうなりますことか(笑)。




昭文社の新書サイズのコンパクトな地図「でっか字まっぷ 多摩」が新しくなっていました(23区版も発売されています)。

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↑表紙も新しくなりました


道路地図は毎年新しくなるものですが、今回は誌面刷新。以前の版は、2万分の1地図が主体でしたが、今回は16000分の1。より情報量が多い地図になったので、裏道散策などには便利になったのではないかと思います。


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↑縮尺が一新


ただ、以前は2万分の1地図があった西多摩地方(青梅、五日市など)が、32000分の1地図のみになっちゃったのがちょっと残念かな......。

でも、これだけの情報量が入って税込1050円というのは大変おトク。持ち歩いても邪魔になりませんし、一家に一冊、備えておきたい地図といえるでしょう。

一時期、わたしのポタリングの友は、当該箇所をコピーした「1万分の1」道路地図と、コンパクトな旧版でした。メッシュ状に表記された多摩の全体図を見て「この地図の東西南北の端っこに自転車で行けるようになるといいな~」と思っていたものでしたが、いつのまにか達成していたんですね~。

最近はあまり新規開拓ポタをしていませんし、ダンナのiPhoneが役に立ってくれるので、あまり地図を持ち歩かなくなりましたが、やっぱり頼りになる存在であることはいうまでもありません。マンネリぎみの自転車散歩、新しい地図が出たことをきっかけに、新しいルートや目的地を開拓してみてもいいかも。

......でも、やっぱり自転車用GPSが欲しい~!

伊藤礼先生の3冊目の自転車随筆本「大東京ぐるぐる自転車」を読了(実は、刊行された直後に読んだのですが......ファンなので!)



4486037197大東京ぐるぐる自転車
伊藤 礼
東海教育研究所 2011-04

by G-Tools
 私にとっての「オールタイムベスト自転車エッセイ」があるとすれば、それは伊藤礼先生(なぜか「先生」と付けたくなる......確かに大学の先生でおられたわけだし)の「こぐこぐ自転車」。このエッセイは、先生の3冊目の自転車本。東海教育研究所の雑誌「望星」に連載されていた「銀輪ノ翁、東都徘徊ス」をまとめたものだそうですが、そんな雑誌があったとはちぃとも知りませんでした。

前2冊のエッセイでは、お爺さん仲間と共にあちこち旅行へ出かけていた先生ですが、こちらの随筆本はタイトルに「大東京」とあるだけに、東京が舞台。先生はついに御年七十八歳。連載中にペースメーカーを入れる手術をしたものの、その時期にひと月ばかり休んだ以外は、あいかわらず自転車生活を続けておられます。

いろいろな裏道を開拓しては、自宅で古地図と照合し、昔の東京の姿を浮かび上がらせていく自転車生活。先生にとっては昔の地図は必須アイテムです。それに加えて、この本からは新たな武器が加わりました。それが最新鋭の自転車ナビ! これのおかげで、迷子にならずに帰ってくることができるようになったわけです。

普段は23区内を走る先生ですが、今回は多摩地区にも遠征されます。青梅や鶴見川、江ノ島(多摩じゃないけど)など、自分にとってなじみの場所が先生の目にどう映ったのかを読むのも楽しいものでした。

自転車での走行記録というよりは、自転車をきっかけにした東京についてのエッセイとして読むのもよさそうです。この本をガイドブックに、歴史散策をしてみたくもなります。

いつものような、辛口というか偏屈というか、そんな語り口も健在。文章を読むのは楽しいけれど、一緒には走りたくないなというタイプの気難しい学者先生ですが、それが先生のキャラクター。つきあわされるご友人も大変そうですが(笑)、こういう老後は本当に楽しそうです。

若いころから自転車に親しんでおられたわけではなく、それまではどちらかといえば病気がちの人生を送っていた伊藤礼先生。約10年前にふとした思いつきで自転車に乗ったときから、新しい日々が始まりました。こんな自転車との出会いもあるんだなと、励まされるような気持ちになれるのです。

今まではあまり興味がなかった自転車ナビですが、これを読んで、自分もそろそろ買おうかな~と思うようになりました。八十歳近い先生が使いこなしているのに、まだまだ負けられません(笑)。初めて走る場所なら、強力な武器になってくれそうですし......。これからいろいろ調べてみようと思います。

過去の2冊を未読の場合は、やはり「こぐこぐ自転車」をおススメしたいと思います。今年、「平凡社ライブラリー」版も発売されましたので、購入しやすくなりました。もし気に入ったら、2冊目の「自転車ぎこぎこ」を読むもよし、こちらを読んでもよし。

「自転車」本というと、青春ものだったり、スポーツものだったりと、そういう類を想像しがちですが、こんなに「枯れているのに楽しい」世界があるんだな~としみじみするのです。そう思ってしまうのは、自分が若者よりも老人に近い年代のせいなのかもしれませんが。


*過去の紹介記事はこちら*
さらに関連して「宅急便で自転車を送れるのか?」という記事も書きました


*おまけ*
先生のライフスタイルで、ひとつだけどうにも納得しかねるのは「立ち○ョン」ですかねー(笑)。以前は多摩地区で狩猟をされたいたそうなので、当時の習慣なのかもしれませんけど......。そのころのエッセイ「狸ビール」も読んでみたいなー(タイトルが!)。絶版なので、マーケットプレイスかな......。

高千穂遙さんの最新小説「グランプリ」を読了。

4152092181グランプリ
高千穂 遙
早川書房 2011-06-23

by G-Tools

表紙を見れば一目瞭然ですが、これは「競輪小説」です。タイトルの「グランプリ」は、毎年12月30日に開催される「KEIRINグランプリ」のこと。「なーんだ、競輪か。興味ないから」と思ったアナタ、ちょっと待って~! 競輪に興味がなくても、競技を知らなくても、十分に楽しめます。というか、読みごたえたっぷり。

主人公は......いません。全部で七章ある中で、最初の六章はそれぞれ主人公の違う短編小説として読むことができます。彼らの共通点は、年末の「KEIRINグランプリ」への出場をめざす競輪選手ということだけ。グランプリに出場できるのは、トップ中のトップの選手だけなので、出場するだけでも大変なことなのです。

描かれるのは、もしかしたらモデルがいらっしゃるのかな?というような選手もいれば、そうでない人もいるのかも。年代も、20代もいれば40代のベテランもいて、競輪選手となった理由も皆それぞれ違います。オムニバス小説のように読み進み、最後の「グランプリ」で一気に......という構成は、それだけで競輪のレースのよう。

レース映像で見るとどことなく無機質に見える選手たちが、物語の中では実にイキイキと描かれています。選手ひとりひとりに個性とドラマと野望と挫折があることはあたりまえなのに、今までそんなことは考えもしませんでした。

最後の第七章が「KEIRINグランプリ」。それまでの章には、それぞれグランプリの出場者を決める大会名が付けられています。グランプリに出場できるのは9人。なのに、六章分では6人しか決まらないのでは!?とも思ってしまうわけですが、そのあたりは読んでいてのお楽しみ、でもあります。

それにしても、本当にストイックな小説。グランプリに出場するためには余計な贅肉はいっさい付けられないのですが、小説自体がまさにそんな感じ。「体脂肪率ひとケタ」小説とでも申しましょうか(まさに高千穂さんご本人のようです)。

ありがちな恋愛や安っぽい友情や同情などは一切不要で、ひたすらクライマックスに向かって突き進むスタイルがすがすがしく感じられます。そういえば、「クラッシャージョウ」や「ダーティペア」以外の高千穂さんの小説って、こういう「筋肉質」なものだったんだよなあなんて、改めて思い返しました。

だから、読む側も居住まいを正して読まなくてはなりません。登場人物がものすごく多く、あちこちの章に入れ替わり立ち代わり登場するので、流し読みしただけでは混乱するかもしれないし、本当に楽しめないんじゃないかな。

実際にグランプリに出場しない脇役たちも実に個性的なので、そのへんを把握するには最低二度は読んだほうがいいと思います。出身地と年齢の記載付きの「キャラクター一覧」があったらいいのに~と思ったこともありましたが、そんなに軟弱ではイカンのです、たぶん。

「競輪」というスポーツにふさわしい、骨太の小説。ハードカバーがピッタリでした。


ひとつ前に発表された自転車小説「ヒルクライマー」が、小学館文庫で発売されています。未読の方はぜひ文庫版で~! 

応募者殺到で、出場は抽選状態になっている「まえばし赤城山ヒルクライム」は、この小説で描かれている「架空の」赤城山ヒルクライムレースが元となって、今年から誕生したものです。このレースに出ようと考えておられる方は、予習として読むのもおススメですよ~!

それにしても、表紙が違うとずいぶん印象が変わるものだな~(単行本時のレビューはこちらに)。


*追記*
最近、毎日100件以上の英語のスパムコメントの攻撃を受けているもので、コメントが「一時保留制」になっております。コメントをいただいてもなかなか公開状態にならなかったりとご迷惑をおかけしますが、しばらくご辛抱くださいませ。よろしくお願いします!
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